年末調整の控除証明書はマイナポータルで取れます|対応保険会社は国税庁の一覧で確認します

年末調整の控除証明書はマイナポータルで取れます|対応保険会社は国税庁の一覧で確認します 家計・節約

※本記事は制度の解説です。広告は含みません。

年末調整の書類を書こうとして、保険会社から届いたはがきが見つからない。毎年これを探すところから始まっている気がする、という方もいると思います。控除証明書は、紙を探さずにデータで取る方法があります。

生命保険28社マイナポータル連携に対応(令和8年2月時点)
損害保険14社同上
12月1日以後令和8年分の年調ソフトが対応する年末調整

出典:国税庁「マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧」(国税庁)、「年末調整手続の電子化に向けた取組について」(国税庁)

マイナポータル連携とは何か

国税庁の説明では、年末調整や所得税確定申告の手続において、マイナポータル経由で、給与所得の源泉徴収票や控除証明書等のデータを一括取得し、各種申告書の該当項目へ自動入力する機能、とされています。

読み取れること:ポイントは「一括取得」と「自動入力」の2つです。証明書を1枚ずつ探して金額を書き写す作業が、まとめて済みます。はがきを失くしても再発行を頼まずに済む、というのが実際のところの効き目だと思います。

自分の保険会社が対応しているかを確認する

ここが最初の分かれ目です。国税庁は対応している発行主体の一覧を公開していますが、一覧が2種類あり、掲載時点も違います。片方だけ見て判断しないほうが確実です。

一覧 何が載っているか 掲載時点
マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧 マイナポータル連携に対応した発行主体 令和8年2月時点
保険料に係る電子控除証明書の発行主体一覧 電子控除証明書の対応状況と、マイナポータル連携の対応状況が別の列 生命保険は令和7年10月時点、損害保険は令和8年10月時点

出典:国税庁「マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧」「保険料に係る電子控除証明書の発行主体一覧」

電子控除証明書とマイナポータル連携は別の話です保険料に係る一覧のほうは、電子控除証明書の対応とマイナポータル連携の対応が別の列になっています。電子データは出しているけれどマイナポータル連携には未対応、という組み合わせがあり得ます。自分の保険会社の行で、どちらの列を見ているかを確かめてください。

使うために用意するもの

国税庁が公開している従業員向けの資料には、次のものが挙げられています。

必要なもの 補足
マイナンバーカード スマートフォンに搭載したマイナンバーカードも利用できるとされています
読取機器 読取対応のスマートフォン、またはICカードリーダライタ
マイナポータルの利用者登録 事前に済ませておきます
保険の証券番号など 生命保険の証券番号、住宅ローンの契約番号などを用意します
民間送達サービスの設定 e-私書箱などの開設と、保険会社との連携設定が必要な場合があります

出典:国税庁「年末調整手続の電子化の進め方(従業員編)」

締切の直前に始めると間に合わないことがあります同じ資料には、データの届出まで数日を要する場合があると書かれています。民間送達サービスの開設や保険会社との連携設定が必要なときは、さらに時間がかかります。年末調整の提出期限が近いなら、今年は紙で出して、来年のために設定だけ先に済ませておくという手もあります。

なお、契約者が生計を一にする親族である場合は、その親族のマイナンバーカードも必要で、マイナポータル上で代理の権限を設定する必要があるとされています。

マイナポータルを使わない「個別取得」もあります

証明書のデータを手に入れる方法は、マイナポータル連携だけではありません。国税庁の資料では個別取得という方法も案内されています。保険会社のサイトから控除証明書をダウンロードして、年調ソフトに取り込む方法です。

読み取れること:個別取得は、マイナンバーカードも読取機器もいりません。そのかわり毎年その作業が必要です。マイナポータル連携は初回の設定が重いぶん、翌年以降が楽になります。今年だけ楽にしたいなら個別取得、来年以降も使うならマイナポータル連携という選び方になります。

申告書を作るのは国税庁の無料ソフトです

取得したデータを使って申告書を作るのが「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」、通称年調ソフトです。令和8年分のものは、2026年12月1日以後に行われる令和8年分の年末調整に対応するとされています。

入手先と問い合わせ先

  • スマートフォン:各ストアで「年末調整 国税庁」と検索します。
  • パソコン:国税庁のページからWindows版・macOS版が配布されています。
  • 年調ソフトヘルプデスク 0570-02-4563(ナビダイヤル)。受付は10月1日から12月28日までの毎日、9時から17時とされています。

裏が取れなかったこと

正直に書きます。次の2点は、国税庁の公開資料から読み取れませんでした。

  1. 紙の控除証明書を保管しなくてよくなるのか。データで提出する流れは示されていますが、紙の保管が不要になると明記した記載は見つけられませんでした。
  2. 勤務先が電子化に対応していない場合に、従業員だけで完結できるのか。資料には出力形式は勤務先の指示に従う旨が書かれており、提出先は勤務先の給与担当者です。

どちらも勤務先の給与担当に確認するのが早い項目です。会社がデータでの提出を受け付けているかどうかで、やることが変わります。

この記事のまとめ

  1. 控除証明書はマイナポータル連携で一括取得でき、申告書に自動入力されます。はがきを探す作業がなくなります。
  2. 対応しているかは国税庁の一覧で確認します。一覧は2種類あり掲載時点も違うので、両方を見ます。
  3. データの届出まで数日かかる場合があります。締切が近いなら今年は紙で出し、設定だけ先に済ませる判断もあります。

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