国民健康保険料を滞納したら分割の相談を|窓口は市区町村、放置すると財産調査に進みます

国民健康保険料を滞納したら分割の相談を|窓口は市区町村、放置すると財産調査に進みます 家計・節約

ポストに「督促」と書かれた封筒が入っていたら、開ける前に手が止まると思います。口座振替にしていても残高が足りずに引き落とせないことがありますし、納付書で払う方式なら期限をうっかり過ぎることもあります。放っておくと何が起きるのか、分割で払いたいときはどこに言えばいいのか。この2つを先に整理します。

国民健康保険料を滞納したら、分割の相談先は市区町村の国保の窓口です

一括で払うのが難しいときの相談先は、お住まいの市区町村で国民健康保険を担当している課です。名前は自治体によって「保険年金課」「国保収納課」「健康保険課」などと違いますが、納付書や督促状に書かれている連絡先がその窓口です。督促状が届いた段階でも相談はできます。

市区町村の国保の担当課相談先
督促状が届いた段階でも相談できるタイミング
収入と生活状況がわかる書類用意しておくもの

出典:千葉市・中央区・西宮市の国民健康保険料の納付相談に関する案内(2026年10月時点の公表情報)

「分割できます」と書く自治体と、「相談してください」と書く自治体がある

自治体のページを並べてみると、同じ場面の案内でも言葉の強さがかなり違います。

自治体 納付が難しいときの案内のしかた
西宮市 「一定の期間内に分割して納付することが出来ます」と明記している
中央区(東京都) 「今後の納付計画を相談させていただきます」
千葉市 「滞納保険料を一括して納付することが困難な方」は電話か来庁を、と案内
川崎市 減免の制度(災害・生活困窮・収入減少など)を案内。分割の記載はない
この表からわかること「分割」という言葉を使うかどうかは自治体によって違います。共通しているのは、一括が難しいなら窓口へ連絡してほしいという点です。自分の自治体のページに分割と書いていないからだめだ、と判断する必要はありません。

減免は「納期限内の申請」が原則。滞納してからでは間に合わないことがあります

分割の相談と、保険料そのものを減らす減免は別の制度です。ここは期限の扱いがきびしく、川崎市の案内では「減免の申請は、保険料の納期限内に行ってください」とされ、災害減免と給付制限減免を除いて、申請時点で納期限を過ぎている保険料や納付済みの保険料には減免が適用されません。

払えないと分かった時点で動く減免を使える可能性があるなら、滞納してからではなく、納期限が来る前に相談するほうが選べる手が多くなります。退職や収入の大きな減少があった場合は、減免とは別に非自発的失業者の軽減に当たることもあります。扱いは自治体ごとに決まっているため、窓口で両方を確認してください。

連絡をしないまま放置すると、どの順で進むのか

千葉市の案内をたどると、滞納後の流れはおおむね次のように整理できます。

段階 起きること
納期限を過ぎる 督促状が送られる(ショートメッセージで送る自治体もあります)
督促後も未納が続く 延滞金が、納期限の翌日から納付日までの日数に応じて加算される
連絡のないまま滞納が続く 預貯金・生命保険・給与などの財産調査、勤務先への給与照会が行われる
調査のあとも未納のまま 差押えが行われることがある
延滞金のしくみ延滞金は納期限の翌日から日数に応じて計算される、遅延利息にあたるものです。割合は自治体の条例で決まり、見直されることもあります。千葉市の場合は納期限後1か月までと1か月を過ぎたあとで割合が分かれ、2026年1月1日からは年2.8%と年9.1%。納期ごとの保険料が2,000円未満なら加算されません。手元の納付書か窓口で、自分の自治体の数字を確認してください。

保険証はどうなるのか

2024年12月2日から、従来の健康保険証は新規に発行されなくなり、マイナ保険証を持たない方には代わりに資格確認書が交付される仕組みに切り替わりました。滞納が続いたときに資格確認書の有効期間がどう扱われるかは、自治体ごとに運用が分かれています。ここで一律にこうなると書くことはできないので、気になる場合は手元の資格確認書や納付書に書かれた連絡先で確認するのが確実です。

相談すると不利になるのでは、という心配について

連絡したら結局まとめて払えと言われるだけではないか、かえって目をつけられるのではないか。そう身構えてしまうのは自然だと思います。ただ、各自治体の案内が前提にしているのは、払う意思はあるけれど事情があって一括では難しい人への対応です。中央区は相談に来た人の生活状況を聞いたうえで「今後の納付計画を相談させていただきます」と書いています。連絡をせずに滞納が続くほうが、延滞金と財産調査に進みやすくなります。

いま動くかどうかの目安

この4つで決める

  1. 督促状や催告書が届いているか。届いているなら、連絡の早さがそのまま結果に出ます
  2. 今月中に一括で払える見込みがあるか。難しければ、分割を前提に窓口へ相談したほうが話が早く進みます
  3. 退職や収入の減少など、減免に当たりそうな事情があるか。ある場合は納期限が来る前に動きます
  4. 毎月いくらまでなら続けられるか。自分の中で金額を決めてから電話すると、相談が1回で終わります

出典:千葉市「国民健康保険料の滞納と納付相談について」「国民健康保険の延滞金納付書」、中央区「国民健康保険料の滞納と納付相談の窓口」、西宮市「国民健康保険料の納付が困難な人は早めにご相談を」、川崎市「保険料の納付が困難な場合」、厚生労働省の健康保険証に関する案内(いずれも2026年10月時点の公表情報に基づきます)

制度の運用や延滞金の割合は自治体ごとに決まっており、変わることもあります。実際の取り扱いは、お住まいの市区町村の国民健康保険の窓口でご確認ください。

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